ずれたまま行きたいねん
もう無理やねん、今さら変えられへんねん
もうこのままずれたままで行きたいねん
今の世の中のコンプライアンス重視と各種ハラスメントに考慮した
昨今の番組作りの窮屈さと難しさに対しての明石家さんまの言葉だ
『さんまのお笑い向上委員会』にしろ
『痛快!明石家電視台』にしろ
アシスタントのアナウンサーに対して
強い絡み方は控えるようにしているらしいし
微妙なやりとりは編集でカットされている箇所も多いらしい
ラジオ番組『ヤングタウン』の「ヤン娘。はいやせません!」のコーナーは
女性出演者が様々なフレーズをセクシーな口調で言って
さんまに評価してもらいながら面白おかしくリスナーを癒すというコーナーだったが
おそらく昨今のセクハラ問題を考慮してか昨年に終了してしまった
テレビ局やラジオ局もスポンサーあっての媒体であるため
時代の流れには逆らえないのだろうが
どんどん面白い番組作りからは遠ざかっている
昔の深夜ラジオにはエッチなコーナーなんてたくさんあった
ネットの露骨なアダルト系サイトに比べたら微笑ましいレベルだと思うがな
だから明石家さんまは最近はまだ制約の少ない舞台に精力を注ぐようになってきている
効率や利益率は悪いのだろうが自分たちの表現を伸び伸びやれるからだろう
クレームを恐れて過敏に対処したり忖度したりする今の現状は果たして良い方向へ向かっているのだろうか
ハラスメントの種類がどんどん増えてもう覚えられないし
SNSにおける誹謗中傷も消えることがない
大切だと言われているものを守ろうとしていても
ズレが生じて
大切なものからどんどん遠ざかっている気がしてならない
なんか70年代80年代は確かに雑でのどかで乱暴な時代だったかもしれないが
新しい物が次から次と出てくるエネルギーみたいなものはあったような気がする
今の若い世代にとって明石家さんまはどう映っているのだろうか
どう面白く感じているのか
それとも面白くないと思われているのか
面白いと思われているのであればどこが面白いと思われているのだろうか
ある方面では老害扱いのコメントやマンネリを揶揄されることもある
いくら人気者と言っても嫌いな人もいるだろう
笑いなんて人によって好みも違うし
笑うツボは人によって違う
笑いの作り方
笑いの方法論
笑いの種類
時代とともに変化していくのだろうが
笑いは消えたことはないし
これからも消えることはないだろう
ふさぎ込むより
イライラしてばかりより
笑っていたほうがいいに決まっている
表情筋を動かして
口角が上がる
老化防止にもいいらしい
たとえ時代とずれていても
人とずれていても
自分が面白いと思えることで笑えばいいのだ
あなたが面白いと思えることで笑えばいいのだ
笑うことができているのであれば何よりなのだ