さんまのチカラ

今までの人生で辛いことがあった時に 少しでも笑いたくて憧れて追いかけてきた

誰だって思いもよらずに間違いを犯してしまうかもしれない

現代はアラ探しが全盛だ
SNSの発達により世間にすぐ拡散される
もちろん犯罪防止のためなら情報公開と情報拡散は必要だが
魔女狩りのようにみんなで寄ってたかって糾弾する風潮は恐ろしい

アラ探しは昔からあっただろうが、昔は現代のようにSNSで簡単に個人で情報収集や発信をすることはできなかった
テレビ局やスポンサー企業に電話するか新聞や雑誌の投書欄に投稿することぐらいだったろうか

もちろんいい話題が拡散される時もあるが
芸能ニュースやネット記事で取り上げられるのは煽情的なゴシップばかりだ
そしてしばらくすると「そんなことあったっけ?」てな感じで忘れられていく


犯罪や明らかに非人道的所業は糾弾されるべきだし罰せられるべきだが
ちょっと自分の意見や主張をSNSでつぶやいただけであっという間に拡散され矢面にさらされる
人はそれぞれ考えや感じ方は違うものだし
言い間違いや勘違いなんて誰だってあるだろう

また一番気持ちが理解できないのは
自分が嫌いだとか気に入らない対象をわざわざ追いかけて
逐一言動や行動、発信内容にケチをつけて
誹謗中傷する人たちだ

いわゆる「推し」のアイドルやタレント、アニメなどの作品を
「ここのこういうところが素晴らしいんだ」と積極的に人に勧めたくて発信する気持ちならよくわかる

だが自分が嫌いな人を追いかけてアラを探してわざわざ発信しようとする気持ちがよくわからない

嫌いな物や嫌いな人は自分の目に触れないように避けるのが一般的な感情ではないのか
それもわざわざ時間と労力を使って嫌いな人や物のことを発信する目的は一体なんだ?

そういった人たちは嫌いな人が出ている映画をチケットを買って見に行くのだろうか
嫌いなスポーツや演劇をわざわざチケットを買って見に行くのだろうか
そして批判や非難するポイントを探しにいくのだろうか
自分が嫌いで食べたくない高級料理をお金を払ってわざわざ食べに行くのだろうか

SNSは通信料と電池を消耗するだけなので
あまり気にならないのだろうか
でも労力は使っているはずだ
そのことに時間を費やして
ある程度その対象のことを考えているということだ
それほど気になるということは好きの裏返しではないのか
よくわからない

こういったブログでも個人的に興味が無い事柄に関しては書こうと思わないし
興味の無い分野のブログは読もうとも思わない
誹謗中傷をする人達は暇で時間を持て余しているのだろうか
でも普通は暇だとしても自分が好きな事柄で時間を潰そうとするものではないのか
本当によくわからない

明石家さんまはプライベートにおいても人の悪口は言わないという
長年一緒に過ごしている村上ショージ間寛平
さんまから陰口や悪口の類は聞いたことがないという

何でも笑って済ましたり
何でもかんでも許してしまうことも良くないとは思うが
所詮完全な人間なんていない
間違いを犯すことだってある

過去に万引きをしてしまった
知らない家の畑に立小便をしてしまった
他人の車に少しだけ傷をつけてしまった
拾った財布の中の現金だけ抜いて持ち去ってしまった
街で倒れている人を見かけたが急いでいて知らぬふりをして横を通り過ぎてしまった
など・・

多かれ少なかれ、人にはなかなか言えない後ろめたい事をした過去や
犯罪的な過ちを犯してしまったことがある人なんてたくさんいるだろう

見つからなければ少しぐらいならいいかと多少の悪いことをする
欲望や誘惑に負けてしまうのが人間だ


完全な人間なんているのだろうか

自暴自棄になる時だって
落ち込むことだって
有頂天になって天狗になることだって
都合が悪いことは隠したりすることだってある


後輩芸人や俳優の過ちを許容して可能な限りの助力をしている
明石家さんま
若い時は駆け落ち同然で弟子修行を放り出したこともあり
パチンコで生計を立てていた時期もあり
売れ始めてしばらくは博打につぎ込んでいたので
同期の島田紳助オール巨人が家を建てたりしているのに
ほとんど貯金が無かった時期もあるという

明石家さんま
「自分を過信しない」ので
他人に対しても尊大な態度にはならない

誰だって思いもよらずに
間違いを犯してしまうかもしれない

緩いのかもしれない
甘いのかもしれないが

それが一番人間的な自分自身に対する戒めではないかと思う