さんまのチカラ

今までの人生で辛いことがあった時に 少しでも笑いたくて憧れて追いかけてきた

誰か僕に名前をくれよ・・・アリクイの哀しみ

明石家さんまがラジオで言っていた

「アリクイはかわいそうやねん。パンダやコアラ、猫や犬など他の動物はちゃんとした固有の動物名があるのにアリクイは行動が名前になってんねん」

当たり前のことというか普通のことを言っているだけかもしれないが、僕はよくよく考えたこともなかった

確かにアリクイは、アリやシロアリを食べることからアリクイと名付けられ、英語でもアントイーター(anteater)と呼び、日本名と同じくアリを食することからの命名みたいだ
何か他のピッタリな学名はなかったのだろうか
ハエを食べていたら「ハエクイ」
ミミズを食べるのなら{ミミズクイ」にでもなっていたのだろうか

その他の動物だと「ナマケモノ」もそうだ
そのゆっくりとした動作から「怠け者」という呼び名がつき、英語名の Sloth も同じく、怠惰やものぐさを意味するらしい
英語名に準じて日本語の学名をつけたのだろうか

アホウドリ」は人間が接近しても地面での動きが緩怠で、捕殺が容易だったことに由来するらしい
「阿呆」が由来だもんな・・かわいそう

学術的な根拠や命名に至る歴史はよくわからないが、なんか不憫なものだ

いずれにせよ明石家さんまが言うように名前にオリジナル性がないというのは気の毒だ


明石家さんまは独特の視点で物事を見て発言したりする
名言が多いのは平面的に物事を単純に捉えるのではなく
裏から表から上から下から外から中からと立体的に物事を見るからだ

笑いに関しての発想や視点という点では
ビートたけしダウンタウン松本人志の才能を取り上げられることが多いが
さんまの視点と発想も秀逸ではないかと思っている

ギャグやキャラクターがわかりやすいものが多いため
シュールに感じないし本人の明るいキャラクターによって
センスや技術はかき消されてしまっている

漫画『ろくでなしBLUES』(森田まさのり)において「手のひらを上に向けて舌を出す」ポーズがあるが
これは元々のルーツは明石家さんまが編み出したツッコミだ

とるに足らないボケに対していちいち拾っていろんなフレーズでつっこむことが邪魔くさいときに使用するために考え出したという
ボケをスルーもせず、たとえ丁寧にツッコんでもたいした笑いにならないと見込んだ時に使用して
会話のリズムと間を崩さずに展開できる一つの発明だ


バツイチ』『エッチ』などの言葉を定着させたのも明石家さんま

明石家さんまのギャグは子供も真似しやすく
単純でシンプルなものが多いため
あまり技術や発想で語られることは少ないが
技術に見せない技術の凄さがある