明石家さんまがある日、
新幹線で読む本を探して書店でふと手に取った西加奈子の小説『サラバ!』を
パラパラめくって開いたページに見つけた「明石家さんま」という文字
「きっと自分のことがたくさん書いてあるのだろう」と読んでみたら、
そこのページのたった一行だけだったというオチから始まる
明石家さんまと西加奈子の小説たちの出会い
大阪弁を上手く文章で表現する西加奈子の筆力に明石家さんまは感銘する
そしてさんまは『漁港の肉子ちゃん』の映画化を企画した
驚くのはたまたま手にした本の1ページに自分の名前を見つけるという偶然だ
国民的有名人の明石家さんまの文字はどこでも見かけるとは思うが小説の中の1ページの中の一行をパラパラ開いて見つけるというのもなかなかの偶然だ
単なる偶然と言ってしまえばそれまでだが
明石家さんまにはそういった不思議な引き寄せがたくさんある
女性がさんま宛に書いたメッセージ入りの千円札がさんまの手元に巡り巡ってきたとか
1985年の「日航機墜落事故」の飛行機に搭乗予定だったが、収録が早く終わったため、違う便に乗り換えたとか
「虫の知らせ」とか「出会いを引き寄せる力」にまつわる話が多い
不思議な偶然というのは多少なりとも誰にもあるのかもしれないが
そうそうあるものでもない
「引き寄せの法則」とかは本当にあるのだろうか
「運」に関してはよくわからないが
「人」を引き寄せる力という意味では確かに分かる気もする
明るく前向きな人の周りには
似たような人たちが集まってくる
ポジティブなエネルギーが連鎖して
物事が偶然にも好転していくというのは
わからないでもない
身近で成功している人たちは確かに愚痴を言わない
悪口を言うこともあるが陰だけでは言わない
正面きって本人にも言うから陰口ではなく陽口だ
逆に愚痴や陰口ばかりを言っている人の周りには
同じような人たちが集まってくる
陰口を聞くことは多少だけならいいが
そればかりだとウンザリもしてくる
何より笑顔が無くなる
笑いが無いところに
楽しさの連鎖は起きないだろう
年齢を重ねるにつれ
鏡をじっくりと見ることも少なくなった
自分は笑えているだろうか
もし自分の目の前の相手が
向日葵のような笑顔で笑ってくれていたなら
合わせ鏡のように
自分もきっと笑っているはずだ
きっと・・