さんまのチカラ

今までの人生で辛いことがあった時に 少しでも笑いたくて憧れて追いかけてきた

ヤングタウンのリスナーだけが知る明石家定食

さんまにはテレビで流行したギャグが数多くあり
また明石家定食というパターン化されたギャグがある

中川家との一連の定食
亡くなったりゅうちぇるとの
「建築関係トントントン」
ハリセンボン春奈との
「角野卓三じゃねえよ」
「ステラおばさんじゃねえよ」
フットボールアワー岩尾との
「禿げとるやないかい」
ぼる塾の「まあ~ねぇ」 など
たくさんあるが
ラジオのヤングタウンにも
定番のギャグがたくさんある
テレビではほとんど披露することはなく
ラジオトークの中から生まれたもので
リスナーにしかわからないものばかりだ

さんま単独のエピソードから
派生したものもあるが
レギュラー陣のモー娘や
アップフロントのタレントの絡みから
生まれたパターンがたくさんある
「会長、鞘師笑てますよ」
「会長、工藤笑てますよ」
「ほんっとですかぁ」
「中国飯店からしか道順がわからない」
「たんさんすい~」
「さんまからイメージする駅は浅草・新小岩
「一反木綿」
などなど

文章にすると何も面白くもなく
なんのこっちゃという
言葉の羅列でしかないが
ある程度継続して聞いている
ヤンタンリスナーにはわかるネタばかりだ
テレビでの定番ネタは広まりすぎて
面白さが薄まってきてしまうが
ラジオネタは知っている人しか知らないという
ファンとしての優越感も加わり
絶妙に面白いのだ

しかしいつも驚異的なのは
その日の話題やゲストタレントの
エピソードやリアクションから
その番組内でのトークの流れの中で
瞬時にその都度作っていくことだ
毎回すべてのゲストとまではいかないが
天然キャラや個性派タレントがゲストの時は圧巻だ

アップフロント所属の佐藤優樹吉川友須藤茉麻などの
個性派天然系明るいキャラの扱いはテレビと同じく抜群だが
驚くのはおとなしく控えめなキャラでも
一つでも変わったところや天然のところを
見つけるとそこからの広げ方や掘り下げ方が驚異的だ

たまにあまり発展せず苦労している感じの回もあるが
そういった時はさんま自身のエピソードに
シフトして話を広げていく
テレビでのさんまの頭の回転の速さも驚異的だが
動きと表情で間を繋いで
その隙に次の展開を考えることもできる

しかしラジオは動きに逃げることはできないし
黙って無音にすることもできない
ある意味ではテレビより逃げ場がない

テレビの申し子みたいなさんまだが
もしかしたらさんまが目指す話術の完成型は
ヤンタンに始まりヤンタンに終わるのかもしれない