さんまのチカラ

今までの人生で辛いことがあった時に 少しでも笑いたくて憧れて追いかけてきた

さんまの凄み

生きることへの覚悟と
笑いに対しての矜持の表れ

ファンへの神対応が有名なように
親しみやすさの象徴みたいなさんまだが
中堅・若手芸人や新人タレントからすると
対面すると極度に緊張して怖い存在らしい
何か面白い言葉やエピソードで
返さないといけないという
強迫観念もあるだろう

目が怖い
笑いに厳しい
仕事に厳しいという姿勢の表れだろうが
もう一段上の
生きることへの覚悟と
笑いに対しての矜持の表れであろう

ビートたけしの目・表情・佇まいから
醸し出される独特の凄みも凄いが
さんまが口数少なく
あまり笑うことがなかったら
相当に凄みがあって怖いのではないか
まあそんなふうになることは
テレビではないでしょうが(笑)

しかしあの不思議な凄みは
一体どこから出てくるのだろうか?
たしかにどんな業界や職種であろうと
何かを極めたプロたちの凄みやオーラはみな凄い
笑い一筋で生きていこうという覚悟からだろうか
過去の弟さんの死や両親の再婚という
家庭環境からの経験からだろうか
でもそういった家庭環境の人は山ほどいるし
もっと凄惨な境遇の人もたくさんいるだろう


大雑把で生まれ持っての明るさだけみたいに思われがちだが
ただそれだけではこんな長い間お笑いの一線で活躍はできないだろう

コロナ禍になってからは無くなってしまったが
「踊る!さんま御殿」でのオープニングでの
「お願いしまあす」の一言と共に
スタジオに歩いていく姿は
戦いに挑む選手のように
たまらなくかっこいい
「ここは戦場や!」と撮影現場や舞台を指して
さんまは常々言うが
まさにこれから戦いに挑むという
その表情や背中は凛々しい

過去の悲しみは
必ず心のどこかに忘れることなく
フックとしてずっと残っているはず
しかし笑いを人生一生の仕事とした以上
悲しいことは
ぐっとこらえて忘れることなく
握りしめて噛みしめて
笑いで包んで生きていく

自分を過信しないことにしたと
常々言っているように
覚悟と決断の積み重ねから
にじみ出るものなのだろう