さんまのチカラ

今までの人生で辛いことがあった時に 少しでも笑いたくて憧れて追いかけてきた

ありがとう。 これで芸人辞めんで済むわ (死と笑いとさんま)

 

明石家さんまの弟は1983年に亡くなっている
実家の火事が原因だったが検証の結果では焼身自殺と判断された

この話は世間的に有名なのかどうか定かではない
検索すれば情報は出てくる

当時のワイドショーにおいて
連絡を受けたさんまが呆然としている姿が映し出されていたのを記憶している

すべてのことを笑いにして対応をするさんまが
呆然としていた・・・

この弟さんの話をさんまが話題にするところをほとんどテレビでは見たことがない
ラジオでも僕は聞いたことがない

もしかしたらどこかで話していたのかもしれないが
おそらくあまり具体的には話してはいないだろうと思う

別に詳細が知りたいわけでもなく
原因や真相が知りたいわけでもない

さんまは3歳の時に実母を亡くしている
この実母の話も多くは語らない
まあ3歳という年齢から言って
明確な記憶や思い出は少ないかもしれない

でもこの二人の家族が亡くなっていることは
悲しく寂しく残念な思いだったことは間違いがなく
その後のさんまの人生観に
大きな影響を与えていると思うのだ

さんまの一番有名な名言
「生きてるだけでまるもうけ」に色濃く影響しているのは間違いではないだろう

弟の死後、さんまと共演したオール巨人はさんまに

「お前んち、兄弟焼いたらしいな」

と際どいツッコミを入れた

さんまはこれに対し

「そや、材木きれたから代わりに焼いたんや」

と笑いにして応えた

そして


「ありがとう。 これで芸人辞めんで済むわ」


オール巨人に感謝したという

このやりとりは僕は見たこともないし
さんま自身が語っているところも聞いたことがないので
真偽の程はよくわからない

しかしプロとプロの壮絶なエール交換だ
真っ向から向かってくる相手には真っ向から全力で倒しにいくボクサーのようだ

一般社会であれば口が裂けても言えないような冗談だが
笑いを生業として
笑いの舞台を戦場としている仲間たちには
これが最高の礼儀であり激励であり
何よりの優しさなのだろうと思う

ある意味凄まじい


笑いを仕事にすると決めた以上
自分の番組には涙と感動はいらないとの覚悟は徹底している

「俺は泣いて悲しんでいる人を笑顔にしたいんや」

明石家さんまは家族を亡くした辛さと悲しみは
十分わかっている
単にはしゃいでいるだけのお喋り好きな陽気なキャラだけで
ここまでの存在になったのではない

笑いという商品には値段はつかないし
陳列することもできない
原価があるわけでもないので
コストも計算できないし
費用対効果も明確に計算はできない

でも

「笑い」というエネルギーは

無尽蔵で無限だ

 

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