さんまのチカラ

今までの人生で辛いことがあった時に 少しでも笑いたくて憧れて追いかけてきた

行かなければ何も生まれないやないか(さんまの名言)

「行かなければ何も生まれないやないか」


次長課長の河本にさんまが言った言葉だ

河本が大阪から
東京に帰る車中において電話が入り
吉本興業所属の
水玉れっぷう隊のケンから
「千葉県茂原市まで来てほしい」と
詳しい理由も告げずに頼んできた

河本は不自然なこの電話に異変を察して
同乗していたさんまに
「これはどうせドッキリですよ」
「行けませんわ」
すると、さんまは
「なんでや?行ったほうがいいに決まってるやろ」
「行かな何も生まれへんやないかい」

結果的にやはり『水曜日のダウンタウン』のドッキリ企画だったらしい

水曜日のダウンタウン』(TBS系列)の企画
『身代わり数珠つなぎカラオケ』。
カラオケボックスに閉じ込められた芸人が
電話で知人を呼び出して
自分よりもカラオケで高得点を出せば交代できるというルール


もしかしたら自分が大変な目にあうかもしれないが
行ってみて面白い物が生まれるのであれば
そちらを選ぶ

面白いことが転がっているかもしれないのに
行くことができるのに
行かないという選択肢はない
それがさんまのスタイルだ


お笑い芸人は何か面白いことに遭遇するかもしれないと
意図的にいろんな場面に
自ら飛び込んでいくことが多いのだろう

そして不思議と変わった人や出来事に
遭遇する機会が増えていくのかもしれない
そういうことを引き寄せる不思議な力を
帯びてくるようになってくるのかもしれない

よく格言的な言葉で
笑顔でいれば笑顔の人たちが集まってきて
人を妬んで暗い顔ばかりでいると
似たような人たちが寄ってくる
みたいなことと同じかもしれない

芸人の場合は面白い出来事は
自分のエピソードトークのストックとなり
話芸の財産となっていく

自ら飛び込んでいかないと
面白いことに出会うチャンスが減るのだ


笑福亭鶴瓶鶴瓶噺がいい例だ
昔やっていた
鶴瓶・上岡パペポTV』(読売テレビ1987-1998)
雑談芸の鶴瓶噺トークの基本となり
それに対して亡くなった上岡龍太郎
掘り下げたり
広げたり
反論したり 等

馬鹿馬鹿しい話もあれば
政治・宗教や
今のご時世であれば
放送できないような
硬派トークも展開していた

打ち合わせも台本もなく
一時間フリートークでもたせるのは
芸人だからといって誰でも出来るものでもないだろう

笑っていいとも!』のコーナー
タモリ・さんまの日本一の最低男』も
1984年当時はテレビ番組において
雑談だけのコーナーというのは
ほぼ存在しなかった
スタッフからは反対されたという
今では雑談トークというのは
珍しいものではなくなった

雑談芸を開拓して
広めたのは鶴瓶とさんまだ

一流の芸人たちは
面白がることへの
腹の括り方が
違うのだ