さんまのチカラ

今までの人生で辛いことがあった時に 少しでも笑いたくて憧れて追いかけてきた

さんまは箒とだって名トークを演じる事が出来る

さんまは箒だろうが
誰だろうが
面白トークを展開できる

亡くなったアントニオ猪木
「猪木は箒とだって名勝負を演じる事が出来る」
と言われた

「7の相手に9の力を出させて10の力で勝つ」

相手の力を引っ張り上げて
相手も光らせて
試合を組み立て
盛り上げて
最後は自分が勝つ
負けたとしても
自分が光る形で
試合を完結させる

魅せるプロレスにおいては天才だった


このことを明確に言語化して
周知させたのは
村松友視の著書
「私、プロレスの味方です」だ

出版されて間もなくプロレスブームが到来した
考えや見方はそれぞれで
好みの違いも当然あるが
この本で”ものの見方”というものを学ばせてもらった


相手の良さを最大限に引き出し
最後は自分が光って試合を締めくくる
悪く言えば自分勝手かもしれないが
格闘能力とは別の才能だ

街のケンカと違い
プロレスは観客からお金をいただいている以上
プロとして
お客を楽しませなければならない
先手必勝でただ勝てば観客を魅了出来るわけではない


そういった点ではいつも自分がどういうふうに見えてるかを
意識的か無意識かわからないが常に考えていたからだろう

それは
長嶋茂雄・モハメドアリ
石原裕次郎勝新太郎
一流のプロたちは皆同じであった

さんまは
芸人はもちろんのこと
おじいちゃん、おばあちゃん
子供
おばさん、おじさん
若者
俳優やタレント
スポーツ選手
老若男女・年齢・職種に関わらず
どんな相手とでもトークで笑いを成り立たせる
相手の面白い部分を鋭い嗅覚で一瞬で嗅ぎ分け
その面白さをどんどん広げていく

昔は萩本欽一も老若男女素人相手に笑いを作っていたし
他にも素人参加番組で面白いものはたくさんあったが
さんまはさらにグレードアップした感じだろうか

一番驚くのは文化人相手でも面白くするところだ
学者・評論家・教育者などは
タレントではないため
トークスキルは基本的にはない

さんまによってブレイクした尾木ママ尾木直樹)は有名だ
教育界ではとても高名な方だったらしく
当初はさんまの尾木ママの扱いに怒っていた人もいたという
しかし尾木ママはさんまとの出会いにより
人生が変わったと言っていて
とても楽しい人生の変革だったみたいだ

ホンマでっか!?TV』において
キャラが強い評論家たちは
さんまの手腕によって
面白い個性を発揮できているが
他の番組ではそこまで面白くはなっていないケースもある

異常心理学の権威である杉浦義典先生を
「湯あがりスヌーピー」とニックネームをつけたのは
ナイスネーミングだった

瞬時に人の性格や個性をキャッチして
面白く広げるさんまの才能は群を抜いている

さんまによって面白さを発掘されて
売れたタレントは数知れない
滝沢カレン
王林
りゅうちぇる
尾木ママ
長嶋一茂
中村玉緒
浅田美代子
内山信二 他

パニック障害で苦しんでいた
長嶋一茂はさんまをを恩人と呼び
感謝しかないと言っている

しかしスーパースター長嶋茂雄
息子を遠慮なくバカ息子と呼んで
かわいがる関係性は
ある意味凄い


まさしく
さんまは箒だろうが
誰だろうが
面白トークを展開できる

猪木のように
7の相手に
9の力を出させて
10の力で笑いに持っていくのだ