さんまのチカラ

今までの人生で辛いことがあった時に 少しでも笑いたくて憧れて追いかけてきた

日出づる処の天子 ー 笑徳太子 明石家さんま

「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す」

聖徳太子が中国の皇帝に出した手紙の一説だ
この言葉で中国の皇帝を怒らせたというのは有名な説だ

 

そしてこの聖徳太子を題材にした舞台に
明石家さんまが立つ

 

2024年1月10日に吉本興業の新しい劇場
『IMM THEATER』こけら落とし公演

斑鳩の王子 ー戯史 聖徳太子伝ー』


明石家さんま
IMM THEATERのGM (ゼネラルマネージャー)ならぬ、
DM (Don’t Manager/ドントマネージャー)に就任し、
マネージャーではなく、マネージャーのような動きをして劇場を盛り上げていくらしい

『IMM THEATER』の『IMM』
さんまの座右の銘でもある

(I)生きてるだけで(M)まる(M)もうけ』から命名されている

主演を務めるのは、もちろん明石家さんま
2020年以来4年ぶりのストレート芝居だ

脚本は『相棒』シリーズやドラマ『菊次郎とさき』などの脚本を手掛ける輿水泰弘
演出は、ドラマ『Mother』『Woman」や、『ゆとりですがなにか インターナショナル』などの演出を手掛ける水田伸生
出演は、中尾明慶音月桂、山西 惇、温水洋一、八十田勇一、瀬戸カトリーヌ松尾貴史、黒須洋嗣、一色洋平、田中真琴


聖徳太子の有名な逸話が
10人の人々の請願を一度で理解し
的確な答えを返したというのもの


明石家さんまも10人以上を相手に
全員に話を振り
番組を進行していく

代表的な番組はもちろん
踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系列)

テーマに沿った話題を
各出演者が順番にエピソードを交えて話していって
さんまが笑いに広げていくという
構造はいたってシンプル
1997年から現在まで続く長寿番組だ

現在では一種のオーディション番組みたいになっていて
ここからブレイクしていくタレントも多い

この番組が始まったときは
僕は拍手喝采した
さんま一人で多数の芸能人を仕切って
その場のトークだけで笑いを作っていく
恋のから騒ぎ』(日本テレビ系列)のフォーマットを
芸能人相手に発展させた感じだ

若い時のさんまは
大物歌手や俳優、ベテランタレントたちの
懐に入って
おだてたり
つっこんだりの
狂言回しのようなスタイルだったが
この番組ぐらいから一気に大御所MCとしての地位に
加速度的に昇っていく
明石家さんまの番組に出演することが一つのステータスに徐々になっていく


順番に話をふっていき一巡して
面白く話が広がりそうか
餌をまきながら
ワードのパターンやオチを探っていく

上手くいかない時もあるが
上手くいった時は見事に
台本があったかのようなパッケージとして笑いに完結する

大抵は芸人が数人入っているので
裏回しの役目を担い
番組にテンポをつけて盛り上げる役になっている


そしてさらに驚愕なのは
芸人が一人もいなくても
笑いを成り立たせてしまうことだ

伊集院光が以前ラジオで語っていたが
綾瀬はるかのドラマ『きょうは会社休みます。』の出演者一同の回だ
今でもよくあるが局内の新ドラマの番宣だ
当然番宣のため撮影秘話とか
出演者のエピソードを広げていくだけの展開になって当然だ

ただ、さんまは普通の展開にしなかった
芸人もいなく
裏回しをする人もいない状況で
さんまはその中で面白キャラを探っていき
その場で笑いのパターンを作っていく
おそらく事前に打ち合わせも台本もない状況でだ

現場で教育して修正していきながら
コントのような流れを作っていく
同業者の伊集院光たちが驚くぐらいだから
信じられないスキルなのだろう

大谷翔平のことを
他の同じプロ選手が
「次元が違う」と評するように
同じ芸人の中でも
明石家さんまは異次元の位置にいるのだと思う

 

僕にとっての
明石家さんま
まさに
「日出づる処の天子」

そして
僕にとっての
明石家さんま

聖徳太子」ならぬ

「笑徳太子」

 

 

本年もよろしくお願いいたします

 

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