さんまのチカラ

今までの人生で辛いことがあった時に 少しでも笑いたくて憧れて追いかけてきた

過ちを受け入れる さんまの許すチカラ

人は誰でも欠点もあれば
長所もある

人は人生の中で
間違いも起こすことはあるだろう

自分の失敗で周囲に
迷惑をかけてしまうこともあるだろう

周りから指摘されて
初めて自分の間違いに
気づくこともあるだろう

法に触れてしまうことを
起こしてしまうこともあるかもしれない

出来心(できごころ)と
昔から言葉があるように

さんまも若かりし頃は駆け落ちをして
師匠の笑福亭松之助
迷惑をかけたりもした

人は追い詰められた時や
慢心してしまった時には
善悪の判断が鈍くなったり
魔が差すこともあるだろう

 

明石家さんまプロデュースドラマ
『Jimmy〜アホみたいなホンマの話〜』
(2018年 Netflix)では、
さんま役を小出恵介が演じ
すべて完成して公開を待つばかりの段階で
小出恵介の不祥事により公開中止になった

さんまは迷った末に
すべて撮りなおすことを決意する

玉山鉄二が代役となり
他のキャストは全て同じ配役にて
ほとんどのシーンを撮り直すことになった

さんまからの再撮影の依頼に
主演の中尾明慶も快く了承し
佐藤浩市木村拓哉は事件発覚後すぐに
「もう一度撮るなら自分はやります」と
さんまに連絡を真っ先に入れたらしい
信頼しあう人間関係があるからこそだろう

新たにもう一度役作りをするキャストたちも
大変な労力だったろうし
損害と労力は途方もないことであったろう

普通だったら「なんてことしてくれんたんだ」と
怒りまくっても仕方のないレベルだ

しかし、さんまはラジオ番組ヤングタウンにおいて
「えらいことになってもうたんやあ~」
「もう大変で大変で」と
言いつつも
こんな大問題でさえも
すべて笑いに変えてトークしていた

さらに謹慎していた小出恵介にも
心配して声をかけていたという

普通は迷惑を被った相手に
「もう関わりたくない」
「顔も見たくない」
と思ってしまうことのほうが多い
誰でも面倒なことに
巻き込まれるのはごめんだ

さんまは相変わらず
文句も言わず
笑いに変えて苦労を語り
聞いているこちらは
もしかすると
大した問題ではないのではないか?
と思えてくるような感覚になる

「お客さんに笑ってもらうことが、おれらの商売や」
このスタンスを崩すことはない

それでもこの
許す大きな包容力は
いったいどこから来るのだろう

解散した雨上がり決死隊
宮迫にも可能な限り手を差し伸べ
吉本興業の立場や考えも尊重しつつ
出来る範囲で助力をしているみたいだ

しでかしたことはもう戻せない
人は誰でも時には間違いをおかす
過ぎたことを悔やんで
怒りをぶちまけて
恨んでいるだけでは
笑いや面白さは生まれない

能力の差
性格の違い
考え方の違い
すべてを包み込んで
笑いにする

叱ることはあるだろうが
裁くようなコメントは
聞いたことはない


昔は日本一のサイテー男を
キャッチフレーズにしていたが
さんまは
日本一の包容力男だ