さんまのチカラ

今までの人生で辛いことがあった時に 少しでも笑いたくて憧れて追いかけてきた

アダモちゃん 安らかに

 

島崎俊郎さんが亡くなった

 

島崎さんは明石家さんまとは
オレたちひょうきん族」の盟友だ


アダモちゃん」の「アダモステ、ペイ!」は
僕たちは学校でふざけてよく真似をしていた

 

漫才ブーム時代の「THE MANZAI」のステージでも
お笑いトリオ「ヒップアップ」で人気を博していたし
コント赤信号」とは良きライバル関係だった

『♪それでは、お別れしまっしょ。あなたと、サヨナラしまっしょ。
バイバイバイバイ!!バイバイバイバイ!!
御機嫌、うるわしゅう~~』

ヒップアップのネタのエンディングには
島崎と川上の二人が鈴を鳴らし
小林がギターを演奏して歌っていた
これもよく友達と真似をして
歌っていたものだ

 

天才・たけしの元気が出るテレビ!!」では
レポーターとして笑いをとっていた

 

踊る大捜査線 』で名脇役として活躍していた
「ヒップアップ」のメンバーである
小林すすむさんも早くに亡くなってしまった


島崎さんは真面目な性格で
オレたちひょうきん族」の
アダモちゃん」を演ずる際に
意味不明な言葉を叫んでから
アダモステ、ペイ!」で
締めるというパターンだったが
その意味不明な言葉を
楽屋で一生懸命に考えていたという

さんまが
「島やん、そんなの適当でいいでっせ」と言っても
生真面目に練習していたという

 

「さすがに俺もこたえた」と
さんまもラジオで心境を語っていた

「寂しいなって。そういうときって体の力が抜けるような、やる気が起こらなかった。」

さんまにとって
オレたちひょうきん族」のメンバーは戦友であり
仲間であった

8時だョ!全員集合』に追い付け追い越せと
演者とスタッフ全員がエネルギーをぶつけ合い
そしてみんな人気者になっていった


今でこそ
情報番組、ニュース番組のMC
コメンテーター
テレビ・映画での俳優業に
芸人が出演するのは当たり前ではあるが
オレたちひょうきん族」以前は
お笑い芸人たちはどんな番組でも
歌手や俳優たちの格下の扱いであり
道化を演じる立場がほとんどだった思う

そんな芸人たちのステータスを
引っ張りあげたのは
ビートたけしが筆頭で
その後にさんま、タモリ
ダウンタウンとんねるず・・
と続いていく
島崎さんは

そんなメインストリートを
走ることはなかったが
愛されたキャラクターだった


また一人、また一人と
僕たちの思春期・青春時代の
テレビを彩った人たちが亡くなっていく

老いていけば、
死を迎えるのは当然の摂理だが
テレビに元気がなくなってきてしまった昨今
テレビで育った僕たち世代は寂しさを感じる

そして次は自分たちの世代が
その老齢期を迎えることになる

死ぬ間際まで笑って生きたいな

そう、さんまが
「死ぬ時にわくわくしたいねん」と
言っているように


アダモちゃん 安らかに