さんまのチカラ

今までの人生で辛いことがあった時に 少しでも笑いたくて憧れて追いかけてきた

池江璃花子 ― 自分の病気を受け止めて自分で立ち向かった

 

「あの、明石家さんまさんが言っていた“生きてるだけで丸もうけ”っていう言葉。間違いないなって、もう心の底からそう思って、とにかく水泳をやるより、生きていること。こうやって生きて、みんなと一緒にいることが一番だなって思う」

急性リンパ性白血病の闘病を経て池江璃花子はパリ五輪代表入りを決めた


明石家さんまの「生きてるだけで丸もうけ」の言葉を胸に
生きていることに感謝をすることから新たに出発をして
そして必ず復活することを宣言して
不屈の闘志で本当に戻ってきた

若いのに尊敬する
その笑顔や淡々とした表情
お涙頂戴でもない
すべて自分が選んだ道を
自分のために
自分を支えてくれた人たちのために
自分の好きな道を進んでいるだけだ

自分の病気を受け止めて
そして受け入れて
そして自分で立ち向かったんだ

キャリアを積んだ年長者からはもちろん学ぶことは多いが
自分より年下の若い人達からもたくさんの学びがある
健康体であってもオリンピックなんて限られた人たちだけしか行けないのに
治療によって体力も筋力も落ちてしまって
そこから這い上がるなんて
それも代表入りだ
想像を絶する努力があったはずだ

でもその淡々とした姿には
辛かったアピールも
自分は頑張りましたアピールも全然ない
見てるこっちが白血病のことを忘れてしまうくらいだ
本当に敬服する

年齢ではないんだ
早い遅いもない
いつの時代でも出来る人と出来ない人がいるだけだ
若かろうが年老いていようが
自分をわかっている人はわかっているし
わかっていない人はわかっていない
いつまでたってもわかろうとしない人はいる
向き合おうとしない人と向き合おうとする人がいるだけで
受け入れようとしない人と受け入れようとする人がいるだけだ


人生を賭けて
水泳という大好きなことに出会えたことは幸運であり
何よりの才能なんじゃないだろうか
何もかも捨ててこの道に挑戦したいと思えるほど好きなことに出会えるのっていいな
探せば見つかるものなのだろうか
努力すれば見つけることができるのだろうか


「人間が本当に愛するものを見つけるのはとても大変なことで、それがすべて、要するに人生の中心だと思うね。一生かかっても、ついにそれが見つからない人も多いと思うんだよ。だけど、ドアが閉まっていても、いつかは絶対に自分の好きなものが見つけられると、そういうふうに導かれているんだと信じることだね。だいたいは、どこもかしこも閉まっていると絶望的になっちゃうんだよ。だけど、あっちこっち叩いているうちに、どこかのドアがポンと開くと思うんだね。その開いたドアが、自分のいちばん求めている、愛するものへの道だと、とりあえず信じるんだよ。そこへ入る、またドアが全部閉まっている。必死になって叩くと、またひとつだけドアが開く。そういうところをひとつずつ通過しているうちに、いつか、ものすごい光が自分の中に出てくるはずなんだよ。」
『イリュージョン』(リチャード バック)

好きなものを見つけることに早いも遅いもない
スポーツでも芸術でも歌でも絵画でもゲームでも読書でも
釣りでも料理でも旅行でも子育てでも
仕事でも友達付き合いでも家庭生活でもカラオケでも
楽器演奏でも映画でも漫画でも執筆でも
なんでもいい

好きであることが一番の才能であり
それに出会えたことが一番の幸運だ