さんまのチカラ

今までの人生で辛いことがあった時に 少しでも笑いたくて憧れて追いかけてきた

俺は教えるのは出来へんねん


明石家さんまは言う

「俺は教えるのは出来へんねん」
「なんで出来へんのや?と思ってしまう」

さんまのアドリブ力は驚異的で
どんな場面どんな相手においても
瞬時に笑いに変換してしまうし
その場の流れの中で出てきたワードを瞬時にアレンジしてしまう

ものまねもコツだけすぐに掴んで多少似ていなくても
自分の物にしてアレンジしてしまう

コントも漫談もトークも芝居もこなしてしまう
相当器用だ
お笑い怪獣と言われる所以だ

そんなさんまも教えることは苦手という
自分が出来てしまうので出来ない人の苦労や気持ちがわからないらしい

スポーツの世界でも
天才的プレイヤーが必ずしも指導者として優れているとは限らない
WBCの栗山監督は教えるというより人を活かす術が優れているのだろう

プロ野球選手で監督も務めた落合満博の打撃技術書を少し見たことがあるが
素人が見ても何が書いてあるのかわからないところばかりであったが
克明に丁寧に解説してあった
技術を言語化したり体系化することが出来る人もいる


仕事においても同じだ
相手の能力に合わせて丁寧に
解説しながら教えることが得意な人がいる

どうしても自分がやったほうが早いと思ったり
逐一丁寧に教えても出来ないといらついてしまったり
根気が続かないと突き放してしまうこともある

僕も事務的作業や手順は比較的根気よく教えることはできると思うが
顧客とのコミュニケーション術はなかなか言語化できない
ニュアンスやその場の空気
そして相手によって全然変わってくるからだ
いつまで経っても難しく思う

ただ教えることによって自分にフィードバックできる利点もある

教えることによってその意味と根拠を再確認できる
教えることによって復習する
教えることによって自分でも新たな疑問を発見できる
教えることによって忘れていた基本を思い出す
教えることによって自分も意味が分かっていなかったことに気づく

教えることによって自分もバージョンアップできるということだ


組織やチームというのは有機的なもので
その時のメンバーや資質や能力
個性や時代性
様々なことが影響してくるので難しい
でもだからこそ面白いのかもしれない

笑わせる技術を教えることも難しいだろう

でも「笑う」ということは教えることなのだろうか

いや赤ちゃんは自然に笑っている

笑うことは本能的で自然に備わった感情であり技術であり本能なんだ

だから笑いは消えることはない

きっと・・