さんまのチカラ

今までの人生で辛いことがあった時に 少しでも笑いたくて憧れて追いかけてきた

笑われることと笑わせること  

 

笑われることと笑わせることは違う

笑いたいと願うことと
思わず笑ってしまうことも違う

笑われることが時によっては苦痛になり
馬鹿にされていると感じたり
笑われることが人との壁となり障害になってしまう場合もある

受動的で被害妄想な気持ちだけが占有してしまい
どんどん殻に閉じこもっていってしまうこともある

逆に笑われることが人との接点になり自分の存在意義に感じることもある
笑いが人と人との潤滑油になる場合もある

嘲笑と微笑みと大笑い
笑う心持ちによってまるで違ってくる

皮肉なもので鈍感力を発揮して笑ってくれていると好意的に受け止めるか
笑われることを見下げられていると捉えるかによってまったく変わってくる

笑いとは本来は人間の残酷な意識が内包しているものだ
見下げて差別感覚での嘲笑
自分より下だと思える相手を見つけて自分を安堵させるという下卑た笑いもある

笑いの本質的残酷さをビートたけしは昔からよく語っていた

若い時は笑うことについてなんて考えたこともなかったが
大人になるにつれ
仕事・病気・家族の様々な困難でとても笑えない事柄に直面するようになって
ある時「そういえば最近腹の底から笑ったことがあっただろうか」とふと思うようになった


小学生や中高生が友達同士で登下校に大笑いしながら歩いているのを見かけると
なんかいいなと思う

大人になり社会人になるとさすがに人目をはばかるので周りに聞こえるほど大笑いして歩くことも少なくなった

そもそも大笑いすることが少なくなる

仕事のストレスやプレッシャー
人間関係の悩み
体調や病気に対する心配
経済的な苦労
家族に関する心配事などで
何も考えず屈託なく笑うことがどんどん少なくなってくる


心理学的には男性も女性も
一週間に一回くらいは何か泣ける映画を観たりして大泣きしたほうがストレス軽減効果があるらしい

泣くポイントは人によって違う
動物物に弱い人
子供関係に弱い人
病気
恋愛
母親や父親など親族など

思い切り泣いたあとの方がおもいっきり笑えるような気はする

笑うポイントも人によって違う
多くの芸人がいるがみんな好みが違うだろうし
漫才は笑えないがコントは笑えるという人もいる
吉本新喜劇が一番笑える人もいれば
コメディー映画で笑う人もいるだろう
ギャグ漫画で笑う人もいれば
芸能やメディアより身近な友人が一番笑える人もいるだろう


幼い子供たちにとっては
「そんなの関係ねぇ!」 小島 よしお
「安心してください、はいてますよ。」とにかく明るい安村
志村けんの「変なおじさん」などのほうが圧倒的に面白いはずだ


赤ちゃんはお母さんの顔を見て笑っているのは何を感じて何を思って笑っているのだろうか
自分も赤ん坊の時はにっこり笑っていたのだろうか

笑いに理屈はいらない
考える前に笑って
悩む前に
まず笑って

それから一息ついて悩んで
そして最後は笑おう